Mario Gaddaのラベルドバイオリン。 本物とは思いませんが、独特の魅力があります。 倍音が華やかで高音が艶やかな楽しい楽器です。 反応が良いのでppの表現に優れています。 少なくとも1954年製造という事は、本当ではないか、と思わせます。 良く解釈するとMario Gadda 工房で作られた汎用品なのかもしれません。 年数の経過を感じさせる事と、音の印象から薄く作られていると思われる点で、エントリーモデル以上の楽器と想像します。 一方、私が持っているPaesoldのビオラ705Jとの音の比較や、ニスの仕上げを見る限りにおいて高級品ではないでしょう。 ペグ穴の修理、駒を新調しているので、状態は良くこのまま弾けます。 弦はE線がゴールドプロカット26、他はインフェルドレッドです。(2025年3月交換)